中学生向けに高専入試について解説。卒業後の進路(編入学、就職)や学生生活についての記事を掲載。

必要経費(授業料・寮費)

授業料は安いか?

 国立高専の授業料は私立に比べて非常に安いといわれます。年間授業料は234,600円です。授業料が安い理由は,運営の大部分が税金でまかなわれているからです。独立行政法人になりましたが,引き続き運営費は国からまかなわれます。ただ,独立行政法人になって,授業料は年間6,600円値上げされました。
 ところで,収入と学力(私の在学中は順位が上から1/2以内が基準)を考慮して授業料が全額または半額を免除される制度があり,活用している人は多くいるようです。免除になる人は実際かなり多くいるみたいです。
 ただし,公立高校と比べれば国立高専とも言えども授業料はやや高くなります。ただ,施設面や実験実習を重視していることからすればやむを得ません。
 なお,私立高専は年間授業料が,たとえばサレジオ高専では4,5年次は80万円(※2)となっています。施設維持費とあわせると約100万円となり,国立高専よりも割高になっています。
※1 国立高専の年間授業料(平成19年度)は年額234,600円,入学金は84,600円(入学時のみ)。
※2 サレジオ高専募集要項(PDF形式)(必要経費等の記載あり)

高専の教育が目指すもの

 教科書は専門書を用いる場合も多いので高価です。工学系の教科書は一冊2000~5000円くらいします。一年間の教科書代は2~4万くらいです。ただ,先輩にもらったり,寮などに捨てられているものを拾ったりすることで節約できます。私はこの方法でかなり教科書の費用を浮かせました。
 ただ,教科書が高いといっても授業料に比べれば微々たるものです。
 パソコンも必要となる場合が多いです。別に高いものを買う必要はないです。私は,10万円くらいのを使ってます。パソコンを買うのは学校に入ってでも遅くありませんから,早く買って後悔しないようにしてください。

予備校へ行く必要がない!

 一般の高校生は大学受験のために普通は予備校に行きます。高専では,編入試験を受ける場合でも予備校に行く必要がありません。したがって予備校費は全く掛かりません。予備校費は年間50~100万円掛かるらしいです。高専では,大学進学の際にかかる予備校費用が節約できるわけです。


寮に掛かる費用について

 私が住んでいる寮の場合,食事と光熱水費を含めて1ヶ月4万円(部屋代として800円含む)が掛かります。ほとんどが食費で3万円程度です。ただし,食事はまずいです。他の高専でも寮の飯がまずいってのは良く聞きます。生活費としては私は月5千円くらい使っています。絶対必要なのは日用品です。シャンプーとか洗剤などです。  で,総合すると寮に居ると年間,「4万円×12ヶ月+α(日用品など)=60~70万円くらい」掛かっていると思います。国立高専の寮生の場合,寮費と授業料などとあわせて年間100万円くらい掛かります。

奨学金,授業料免除

 授業料免除制度は全ての国立高専であります。上にも書きましたが選考基準は主に保護者の収入と 学力順位(上位1/2以上など)です。お金に困っている人は是非活用しましょう。この書類の締め切りは絶対厳守しないといけません! 免除申請している人は結構多いようです。
 ほかにも奨学金があります。高校,大学と同様に無償貸与・有償貸与の奨学金があるようです。奨学金は卒業したら返すものです。

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