将来を展望する
高等専門学校(高専)とは
高専には,退学や留年する人が多くいます。1クラス(40名程度)の中で5%~10%程度はおかしくはありません。私の知っているところでは,あるクラスは25%以上の人が留年や退学をしました。退学する人は,将来やりたいことを決めずに高専に入学した人に多く見られる気がします。ですから,高専が近いから,寮生活がしたい,なんとなく,などという理由で高専に入るのはお勧めしません。高専に入るからには,5年間継続できる目的・目標を持ちましょう。それには,将来を見据えること(展望)が不可欠となると思います。
何が言いたいのかって言うと,5年間留年しないで普通に卒業してよってことです。ま,入学する前は誰でも卒業する気はあるでしょう。しかしながら,何年か経過するとモチベーションも下がります。そういうことも勘案してくださいね。
将来の展望(ビジョン)はしっかりしていますか? 何をしたいですか?
将来の何をやりたいかがわからない人は,進路を決定するのはギャンブルになってしまうのでやめましょう。高専に向いている人は,将来のやりたいことがはっきりしている人です。
進学は慎重に -工学系で一生やってく覚悟はありますか?-
入学したら,必然的に将来工学の道へ進むということになります。転科や転学は可能ですが,それだったら高専に入学する意味はありません。ですから,高専に入学するならば工学へ進む決心をして入学するべきです。もし,工学以外も将来の職業の選択肢として考えているならば,高専に入ることはあまりお勧めしません。やむを得ない場合は,転学等も可能ですが非常に難しいからです。そのような方は普通高校に入ったほうが無難でしょう。
あとは,強い意志が必要ですね。周りの人に流されて勉強しなくなったなんてことがないようにしてください。5年間継続するのは根気がいります。
人間関係とかも一応考えた方がいいです。まぁ,人間関係は入ってからじゃないとわからないから校風などを文化祭などで確認して,自分に環境がマッチ(適合)しているかどうかを考えたほうがいいです。「この環境でやってけるかってなっ?」って。先生もどんな人かなって見ておく方がいいですね。ただ,どこに言っても自分と合わない人は出てくるので割り切ることも重要ですね。
進学は人に進められてするものではありません。「親が高専に行けって言ってるから」,「友達と一緒に行く」などという理由はよくありません。最後は自分で"決断"して決めましょう。