中学生向けに高専入試について解説。卒業後の進路(編入学、就職)や学生生活についての記事を掲載。

寮生活

学寮について

 全ての国立高専には学寮が設置されています。学寮の定員は学校によって異なり,150~400人くらいとなっており,学校の敷地内にあることが普通です。学寮には,自宅から遠く通学が困難な人が入寮します。管理人が通っている高専では,通学に約80~90分以上かかる人が寮に入っています。
 また,学寮は通常,長期休業中(春季休業,夏季休業,冬季休業)は閉鎖されていて,その期間は自宅へ帰省しなければなりません。

こわ~い先輩・行事

 昭和から平成の初めに渡って,全国の学校の寮で暴力事件が多発しました。新聞に掲載された事件もあります。学寮での暴力行為は,小規模で新聞に載らないようなものも含めればかなりの件数があったと推定されます 。以前は学校側はこうした事実を知りながら黙認していることが多かったですが,現在では学校側の対応も厳しくなり現在はほとんど終息しています。管理人の在籍している寮でも以前は,大声で自己紹介の厳しい練習をする「声だし」と呼ばれる行事がありましたが,時代の流れに合わずに現在では廃止されています。他の高専でも,このような厳しい行事は年々なくなってきており,上級生は甘くなったと口をそろえます。
 ただし,掃除などの雑用は一年生がさせられます。先輩に挨拶もしないと怒られます。 決して良いこととは思いませんが,寮生活ではある程度の理不尽な点もあると思いますので,これも念頭においていただければと思います。

集団生活にトラブルはつきもの

 寮は集団生活ですので,周りとうまくやっていかなければなりません。最近は,自宅で過保護すぎるのか寮になじめない人がいたりします。寮にまで口出しするような親はそもそも子供を寮に入れない方がいいと思います。寮に親が口出しすると,子供はより孤立していってしまいます。寮では小さなことをいちいち気にしていたらやっていけません。大人数で生活するので,絶対にトラブルは起きます!しかし,普通はきちんと寮でもやっていけるので安心してください。  あと,寮に入る前に自立した方がいいです。洗濯,掃除,簡単な料理ぐらいは自分でやりましょう。困ったことに管理人のいる寮には風呂にすら入らない奴がいます。寮に入るからにはたのむから毎日風呂には入ってください。


寮費について

 学寮の寮費は月当たりで寄宿料(国に支払う)が700円(多人数部屋)または800円(1人部屋),給食費が一日3食で30000~35000円,光熱水費が6000~10000円程度です。したがって,寮費の合計は月4万円程度となっています。

※ 寮費については異なる場合がありますので詳細は各高専にお問い合わせください。

寮の備品・必要なもの・持ち込んではいけないもの

【家具や備品】
寮の居室には予め備品(机・椅子,ロッカー,本棚,ベッド,暖房器具)が用意してあります。高専によっては,ロッカー型の冷蔵庫や冷房があるところもあるようです。管理人のいる寮にはないのでうらやましいです。共通のスペースには,テレビ,洗濯機,乾燥機,ガスコンロなどがあります。また,風呂やトイレは共同です。

【自分で用意するもの】
 居室の備品は上記のように必要最低限のものしかないので,他に必要なものは自分で持ち込みます。例えば,洗剤などの日用品,布団(※レンタルがある場合も),その他小物などは必要です。また,パソコン(寮によっては制約があるかも)などがあると便利です。
 管理人はこのほか,プリンター,テレビ(制約があるかも),衣服用のボックスなどを持ち込んでいます。また,携帯電話もほとんどの高専で持ち込んでも大丈夫だと思います。まあ,寮に入ってからいろいろと先輩に教えてもらってから持ってくるのがいいと思います。たぶん,「暗黙の了解」みたいなものがあるはずですので・・・。

※ 布団は5年間使うとすればレンタルするより買う方が安い場合が多いです。 管理人はもちろん自分のです。

【持ち込んではいけないもの】
普通,電熱器具(アイロン,コタツ,電気ポッドなど),火を使うもの,冷蔵庫などの持ち込みは禁止されています。また,大型楽器類,テレビ,バイクなどは学年などの制約を満たせば許可される場合があります。

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